インドアLAXのプロリーグNLLのオールスターゲームをPUBにて観戦した。
今年は、NBCでのbroadband放送。試合結果は、Eastがオーバータイムに入って数分で得点し勝利。
久々にNLLの試合を見た。日本にいるときは時々、ビデオで見ていたが、ここ最近はインドアの試合を見る機会はほとんどなかった。インドアはフィールドとは全く違うスポーツだ。フィールドより格段に狭いスペースと小さいゴール。戦術面が違ってくるの当たり前だが、今日久々のTV観戦で感じたのは、技術面での違い。
彼らの懐の深さには改めて感心させられた。パスを受ける時、クロスは常に相手のチェックが届かない位置にある。シュートやパスをするときもチェックを受けない体勢とクロスの軌道でプレーしている。そして相手に体をあずけながらのプレーが非常に巧い。
勿論、これらをやる為にはチェックに負けない腕力や体の大きさも重要な要素だ。しかし、彼らはインドアでプレーする中で、こういった技術を自然に身につけたのだろう。あの狭いスペースでプレーするには、クロスを自分の懐に隠すことは必須だし、ビハインドバックでの正確なパス・シュートも不可欠だ。マラチェックなんかはフィールドLAXでプレーしてるときでも、こういうインドアな技術で点を取っている。
サッカーではよくトラップの重要性がさけばれる。例えば、味方からのパスを1トラップでDFが届かない、且つ次のプレーがしやすいところにコントロールする。NLLのTOP選手の懐の深さはこれに共通するものがある。そして、サッカーのトラップと違う点は、ボールを受けるときだけでなく、離す時にもこの点が必要なことだ。日本のラクロス選手も、相手を背負ってパスを受ける技術は少しづつ進歩していると思う。しかし、相手を背負ってのパスを出す技術、シュートする技術はまだまだだと思う。
日本にはインドアlaxがない。フィールドLaxには常に多すぎる選択肢がある。こういった懐の深いプレーが苦手な日本人はそれ以外の得意な選択肢を選ぶ。例えば、シンプルな1on1の状況。体を預けるのが苦手な選手は、スピードを使って相手を抜き去ってからシュートを打つ。ただ、もしこれが5m四方のスペースに2回りも狭いゴールがある状況だったらどうだろう?スピードを使って相手を抜き去るスペースはない。いつもとは違う且つ制約された選択肢の中で、そのプレーの質を深めていくことが、最終的にはプレーの幅につながっていくのだろう。
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